ガーディスト~続編~
第8章 視えない男(中編)
「今からあんたに神降ろしをする」
「!?」
突然、突拍子もないことを言われ、祐司たちは目を丸くする。
「…神降ろし?どういうことだ」
「そのままの意味だよ、あんたの体に神様を憑依させる」
「!」
意味不明な言葉に、祐司は困惑する。
「それをしてどうする…?」
「言っただろ、そのままだと喰われちまうって。二人を守りたいなら、方法はそれしかない」
「…」
男が言っているのは、多分悪霊のことだろう…確かにこの地に来てから、その数が増えている。
実際その霊障に当てられて、自分や浅井の体調がおかしくなっているのだ。
だが自分には視ることしか能力がない。
一体一体説得するには無理がある。
だけど、神を憑依させるなんて…
そんなことできるのか?