ガーディスト~続編~
第8章 視えない男(中編)
「…神降ろし…もしかして…あなた、
“巫覡(シャーマン)”ですか?」
浅井の口から聞き慣れない言葉がこぼれた。
「ああ、まぁ、そんなもんだ」
男は肯定すると、浅井の隣に立っていたつばきに目を向ける。
「…何か?」
その視線に気付き、つばきは男を睨んだ。
「なるほどな、この“場”にいて平気なのは、その勾玉のおかげか。こうも酷いと霊感のない人間でも、体調を悪くしかねない。命拾いしたな」
「…勾玉?」
そういえば社長から貰った翡翠の勾玉を首からかけていたっけ…
つばきは勾玉を手に取って見つめた。
(この勾玉が本当にあたしを守ってくれてるってこと…?それならむしろ浅井さんに持ってもらうべきじゃない?社長はなんであたしにだけ…)
「勾玉にも相性があるからな。持つ者に寄っては逆によくないものを引き寄せてしまうこともある」
男は、まるでつばきの心を読み取るかのように答え、再び浅井の方に向き直した。
「あんたは多少の知識はあるようだな。だけど精神が弱すぎる。そのマイナス思考のせいで、よくない霊を引き寄せてることを自覚しろ。まさか自分を襲ったのは家族の霊だとか思ってないだろうな?」
“巫覡(シャーマン)”ですか?」
浅井の口から聞き慣れない言葉がこぼれた。
「ああ、まぁ、そんなもんだ」
男は肯定すると、浅井の隣に立っていたつばきに目を向ける。
「…何か?」
その視線に気付き、つばきは男を睨んだ。
「なるほどな、この“場”にいて平気なのは、その勾玉のおかげか。こうも酷いと霊感のない人間でも、体調を悪くしかねない。命拾いしたな」
「…勾玉?」
そういえば社長から貰った翡翠の勾玉を首からかけていたっけ…
つばきは勾玉を手に取って見つめた。
(この勾玉が本当にあたしを守ってくれてるってこと…?それならむしろ浅井さんに持ってもらうべきじゃない?社長はなんであたしにだけ…)
「勾玉にも相性があるからな。持つ者に寄っては逆によくないものを引き寄せてしまうこともある」
男は、まるでつばきの心を読み取るかのように答え、再び浅井の方に向き直した。
「あんたは多少の知識はあるようだな。だけど精神が弱すぎる。そのマイナス思考のせいで、よくない霊を引き寄せてることを自覚しろ。まさか自分を襲ったのは家族の霊だとか思ってないだろうな?」