ガーディスト~続編~
第8章 視えない男(中編)
「ついでに言うと、あんたの家族はこの“場”に住みついた悪霊に襲われた可能性がある」
「!!」
男の言葉に、祐司たちは息を呑んだ。
「まさか…」
「いつからこんな状態になったかわからないが、知らず知らずのうちに取り憑かれててもおかしくない。現にこんな日中なのに、誰一人として姿を現さない。この時間帯なら子供の下校時間だ、おかしいと思わないか?」
確かに…さっきから辺りはシンッと静まり返っており、人の気配がない。
生活音が全くしないのだ。
「…この町は呪われてるんじゃよ」
突然、背後で声がした。
振り返るといつの間にか、白髪でシワだらけの男の老人が杖をついて立っていた。
「じいさん、呪われてるってどういうことだ?」
男が真っ先に尋ねる。