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ガーディスト~続編~

第8章 視えない男(中編)

「良かった、無事で良かった!」

「え?え?」



少年は訳が分からない様子だ。



「えっと…あ、文香(ふみか)お姉ちゃんと、おばさんには会えました?」

「…え…?」

「昨日、会いにいくって言ってましたから…」



浅井はそのまま固まった。



少年の記憶は、妻と娘が事故で亡くなる前で、ストップしていたのだ。
おそらく半年間ずっと霊にとり憑かれて、その間の記憶がないのだろう…。



「…会えなかったよ、妻と娘は…私に会う前に事故で死んだんだ」

「…え…」

「…文香は何か言ってたかい?」



哀しい表情で話をする浅井を見て、少年はただ茫然と首を縦に振った。



「…ずっと…お父さんに会いたかったって…」

「…っ」

「ほんとは、ずっと一緒にいたかったって…」



その言葉を聞き、浅井の顔が歪む。



「…文香…が…そんな…ことを…」



全身が震えた。
悲しい想いが、体の奥からどんどん溢れてくる。




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