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ガーディスト~続編~

第8章 視えない男(中編)

一方その頃、家の外では、男が各出入り口の確認をしていた。



「ダメだ、どこも開かねぇ。あいつら、完璧閉じ込められたな」



男は家の外観を見上げる。



「さっき勝手にドアが閉まったけど、もしかして…」



隣で恐る恐る少年が呟いた。
怖くてその先を言葉にしたくないようだ。



「ああ、なんとかしねぇとな…」



(このままでは、やつらに喰われるのも時間の問題だ)



「おい、じいさん。酒はあるか?出来ればお神酒が欲しい」

「ああ、あるが…何に使うんじゃ?」

「神を降臨させる。その間はオレは全くの無防備になるからな、そのための結界を張る」

「おぉ…わかった。すぐ持ってくる!」



そう言って老人は、急いで自宅へと向かった。



「神降臨!? す、すごいね…なんかゲームの主人公みたい!」



少年の目はキラキラと輝いている。



「ゲームだったらいいんだけどな…」



その時、キキィ!!と車のブレーキ音が響いた。



「じいさん…!」



道路に飛び出すと、タクシーと老人が接触しているのが見えた。



急いで駆け寄ると、窓を開けて身を乗り出す運転手と目が合う。



「ヒャーハハハ!こぉんなところでぇ、歩いてるおまえが悪いんだぜぇぇぇ?」



タクシーの運転手は、先ほど祐司たちを乗せていた運転手だった。
妙にテンションが高く、酔っ払いのようにしゃべり、目は焦点が合っていない。





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