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ガーディスト~続編~

第1章 死んでもストーカーする男(前編)

スーパーからマンションまでは、一本道だった。マンションのエントランスが見えると綾はホッと胸をなで下ろす。




「ありがと、ここでいいわ」




綾は祐司から荷物を受け取り、マンションの中に入って行った。




ヴーヴー…
圭吾の携帯が鳴る。




「はい。………ええ、わかりました」




圭吾は携帯を切って、祐司に向き直った。




「青木さんからです、明日は6時半に家を出るそうです」



「了解です」




2人は8階ほどあるマンションを見上げた。




「…祐司くん、気付いてますか?」



「はい、…いますね」




2人は、マンションの隣の民家のブロック塀に視線を移した。
電灯の明かりで、うっすらとブロック塀から伸びる影が見える。




祐司と圭吾は顔を見合わせ、二手に別れた。
圭吾はマンションの敷地内の植木に隠れて待機。
祐司はわざと靴の音を鳴らしながら、ゆっくりと民家の前を歩いて行く。




祐司が民家を通り過ぎると、影に動きが見えた。恐る恐るブロック塀から顔を出し、祐司が去っていく姿を確認する。そして反対側も確認し、誰もいないとわかると急ぎ足でマンションに向かって歩き出した。




マンションの敷地内に入ると、その影の姿が明かりによって照らされた。
それは先ほど駅の構内で見た、黒いシャツにジーンズを履いた男だった。




圭吾はその姿を確認すると、無線で祐司に知らせる。
祐司はUターンをし、今度は物音立てずにマンションに近づき入り口で待機した。







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