ガーディスト~続編~
第8章 視えない男(中編)
聞き慣れない言葉遣いに、つばきはハッと我に返る。
(えっ?今…『じゃ』って言った?)
顔を上げると、祐司と目が合った。
「我の子を産め」
笑顔でそう言われ、つばきは固まった。
(ええっ!? てか、『我』って誰~~!?)
つばきの頭の中はパニック寸前。
「ちょっ…ゆーじ!?」
体を起こそうとするが、絶妙な手つきで胸を揉まれ、つばきはビクンと身体を震わせた。
「…ん///」
(なに、これ…すごく感じちゃう…)
悪戯な瞳を向けながら、つばきの胸を弄る祐司。
初めての感覚に、つばきはされるがままになっていた。
(やだ、こんなの…なんかおかしいよ…
目の前にいるのはゆーじなのに、ゆーじじゃないみたい…
このまま処女奪われちゃうなんて…やだよ!!)
そして祐司の手がズボンのチャックに触れた時、
ドンドンドンドンドンドン!!
突然、玄関のドアが激しく叩かれた。
「開けてーーー!!!!」
少年の声だ。
ハッと祐司は我に返り、つばきを見下ろした。
涙目になっているつばきを見て、ドキッとする。
「俺は…何を…」
「…ゆーじ…」
「…ごめん…」
一言謝ると、祐司はすぐさま玄関に向かった。