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ガーディスト~続編~

第8章 視えない男(中編)

一瞬目が合うが、つばきは思いっきりそらしてしまう。



「…」



気まずい…。



「どうした?」



男が少年に話しかける。
よく見ると少年の顔は青ざめており、体はガタガタと震えていた。



「…変、なんだ…みんな…」

「何が」

「みんな…家から出てきたと思ったら、ゾンビみたいに歩いてるんだっ…」

「…」



少年の言葉に少し考えこむと、男は「見てくる」と言い、二階に上がって行った。
祐司もその後を追う。



二階の窓を開けベランダに出ると、冷たい空気が頬に突き刺さった。



下を見下ろすと確かに、人がまばらに歩いている。



その歩き方は意思がないような歩き方で、フラフラとこの住宅地を徘徊しているようだった。



「…なるほどな、全員とり憑かれてるってわけか」



どうりで昼間は静かなはずだ。
少年も記憶はないが、きっと同じように徘徊していたんだろう。





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