ガーディスト~続編~
第8章 視えない男(中編)
その時、
祐司たちの気配に気付いたのか、真下にいる女子高生と目が合った。
「やばいな…」
女子高生は『キィィ!!』と人間離れした声をあげると、浅井家の敷地内に入ってきた。
「下りるぞ」
祐司たちは急いで一階に降りると、
全ての扉や窓の鍵を確認した後、台所にあった料理酒を扉や窓に振りかける。
「…どうしたの?」
ただならぬ雰囲気に、つばきは動揺した。
「ここの住人、みんなとり憑かれてる。今簡単な結界張ったから、この家には入って来れねぇけど…」
その時、
ドンドンドンドン!!!!
再び玄関の扉を激しく叩く音がした。