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ガーディスト~続編~

第8章 視えない男(中編)





ふっ、と男が笑った。



「神はマイナス思考まで取っ払ってくれたみたいだな。わかった、案内頼む」



男はそう言うと、祐司に向き直った。



「てことで、自動的にお前らもついてくるんだろ。依頼人をしっかり守れよ?」



「言われなくてもわかってる」



祐司は男を真っ直ぐ見据えた。



「え、じゃあ…僕一人!?」



明が不安な表情を浮かべると、



「明くんも行きましょう。一人でいるのは危険ですから」



浅井はそう優しく言った。




(浅井さん、すごく穏やかな顔してる…元に戻って良かった…)



そんな浅井の姿を見て、つばきはホッと胸をなで下ろす。



(なんだか浅井さん見てたら、お父さんとお母さんに会いたくなっちゃったな…)



つばきは俯きながら、ふと寂しい表情を浮かべた。






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