ガーディスト~続編~
第9章 視えない男(後編)
左手でサラリーマンの顔を掴むと、
サラリーマンは一瞬で気を失った。
「キイイイ!!」
続けて、叫ぶ女子高生の頬にも手を添えると、
「子供は寝る時間だ」
そう囁いて眠らせる。
2人はドサドサッと、その場に崩れ落ちた。
「すご…」
明が感心すると、
「走れ!」
男に背中を押された。
続けて、浅井、つばき、祐司が玄関から走り出す。
「!」
道路に出ると、あちこちに悪霊に取り憑かれた人間たちが散らばっていた。
「この人たち…全部っ…」
つばきの顔が青ざめる。
祐司たちの姿に気付くと、彼らは一斉に追いかけてきた。