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ガーディスト~続編~

第1章 死んでもストーカーする男(前編)

「高校2年の時にね…」



「やめろって!!」



つばきは目を輝かせている。



「担任の…」



「圭吾!!」




護は圭吾を思いっきり睨んだ。
圭吾は一瞬真剣な瞳になったかと思うと、フッと笑った。




「つばきちゃん、ごめんね。これ以上は言えないな」



「そっかぁ~残念」




つばきも、護の様子を見てアッサリと引き下がった。




「あっ…てことは、圭吾さんとまもちゃんは、高校一緒だったんですね」




何気に話題を変える。




「護とは小学生から一緒だよ」



「そうなんですか!? 親友、なんですね」



「そうだね」



圭吾はニコッと微笑む。
護も機嫌を直し、「まぁな」と答えた。
その時、事務所の扉が開く。




「やぁ~みんな、お疲れ様っ」




明るい声と共に、乙姫社長が現れた。




「昨日はご苦労だったね、2人とも」



「いえ」



「報告書提出したら、今日はもう上がっていいよ」



乙姫の言葉に皆驚く。



「マジっすか!!」



一番に喜ぶ護。



「最近休みがないからね、半日だけだけどゆっくりしてほしい。アポなし電話がかかってきたら僕が対処するから」



乙姫はニッコリと微笑んだ。




「あっ、じゃあさ、今日みんなでチーズケーキ食べに行かない?」




ふと思い出して、つばきは3人に提案する。




「いいですね、つぐみに連絡取ってみます」




そう言って圭吾が携帯を取り出した時、




RRRRR…




電話が鳴った。
一斉に皆の視線が電話に集まった。




「はい、株式会社乙姫です」




乙姫が電話を取る。「ええ」と相槌を何回か打った後、静かに受話器を戻した。






「ストーカー被害の依頼です」








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