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ガーディスト~続編~

第2章 死んでもストーカーする男(後編)

「つばきさぁ…」



「ん?」



「無理してない?」




突然真剣な目つきで美夏が聞いてきた。
つばきは紅茶をコクンと飲むと、静かにカップを皿の上に置いた。




「無理はしてないよ…だけどやっぱりちょっと寂しいかなぁ」




そう言いながら、切なく微笑した。







あたしが生霊のままつぐみさんに憑依してた時は、目覚めればいつもゆーじがいた。




いつも隣で、あたしを見守ってくれた。




だけど今は…




あたし以外の人を見守るゆーじを見なきゃいけない…








正直…




「あなたを守ります」って、




あたしの前で他の女性に言って欲しくない。





それが例え仕事でも…










「女性の依頼人にヤキモチ焼いちゃうのって変だよね…」



「う~ん、わからなくもない」



つばきはハァッとため息をついた。



「村上さんって、奥手でしょ?つばきから積極的にいかないと、なかなか進展しないんじゃないかなぁ」




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