ガーディスト~続編~
第2章 死んでもストーカーする男(後編)
2人のやりとりを横目で見つつ、祐司はここまであった出来事を説明した。
綾も潤との会話で、疑問に思ったことを話してみた。
「では…二週間前の水曜日に、潤さんは何者かとここで会っていたと?」
「そうよ、私はその日は残業だったもの」
「ちっ。だからぁ、オレがセックスしたのはお前だって言ってんだろ!」
さっきからこれの堂々巡りだ。
「潤さん、本当に綾さんだったんですか?」
「そ・う・だ・って言ってんだろ!!」
はあ~っと、潤はため息を吐いた。
「も、オレ帰るわ。やってらんねえ」
「待ちなさいよ、それなら合い鍵返して」
「あ?合い鍵ならこの間セックスした時に渡しただろ?」
「は?何言ってんの?」
「お前が鍵なくしたって言ったから、合い鍵渡したんじゃねぇか」
「……」
綾の動きが止まる。
「…ねぇ、ほんとにあんたは誰に会ったの?」
消え入りそうな声で、綾は呟いた。