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ガーディスト~続編~

第1章 死んでもストーカーする男(前編)

「あたしって、ほんとダメですね。もう1ヶ月経つのにまともにできないし…」




落ち込むつばきに、圭吾はクスッと微笑する。




「最初はみんなそんなものですよ。始めから完璧な人はいません。間違えて失敗して覚えていくんですよ」




「圭吾さん…」




(なんていい人なの…)




「少し休憩しましょうか」




「はい…あっ、コーヒー入れますね!」




つばきは給湯室に向かった。
やかんに火をつけ、棚からマグカップを2つ取り出しコーヒーの準備をする。
どこに何があるのかだけは、だいたいは把握することができた。
問題なのはやっぱりパソコンで…。




数分待つとやかんの蓋がカタカタと鳴りだした。




(さすがIH…君の速さを見習いたいよ…)




そんなことを思いながら、つばきはコーヒーを煎れた。






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