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精霊と共に 歩睦の物語

第7章 夏の剣道大会…

「おはようございます。エントリーを受付はこちらです」
 体育館のロビーに受付の小柄の男性スタッフがいた。

「おはようございます」
 歩睦がそのスタッフの人に話しかける。

「今日の大会の参加者ですか?」
 スタッフの人は歩睦のほうに向き微笑んだ。

「はい」
 歩睦が笑顔で答える。

 歩睦とそのスタッフの間に小さな花がキラキラ集まる。

「お前!学生か!」
 歩睦とスタッフの間に、大柄の別のスタッフが割り込んできた。

「は、はい。中学生です…」
 歩睦が大柄の人を見上げる。

「じゃ、先生か監督かにエントリーカードを貰って出直せ!」
 応対してくれたスタッフの肩を掴み自分の方に引き寄せ、睨みつける。

「…ん…場所を考えろ…」
 小柄のスタッフはけげんな顔をしている。


「おーい。土居!」
 監督の声が聞える。

「は、はい!」
 歩睦は監督の方に走っていく。

「よし、全員だな」

「はい」

「これが個人エントリーカードだ。名前とかは学校で記入している。間違いがないか、確認して自分でエントリーする事!」」
 監督がB6サイズの厚紙をまわす。

「はい」
 生徒は、エントリーカードを自分で提出して体育館の中に入っていく。

 中はたくさんの少年少女が緊張と興奮でにぎわっている。

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