
精霊と共に 歩睦の物語
第7章 夏の剣道大会…
「…勝負あり!勝者 北沢君!」
わーっと歓声が上がる。
「よし、勝った!」
Cの試合場の方を向いて小さくガッツポーズをする歩睦。
「お兄ちゃん…なんだろう…怖い」
実が震えながら歩睦にしがみつく。
「どうしたの?」
歩睦が心配そうに聞く。
「…あの、お兄ちゃんに影がある…」
実が歩睦の腕にしがみ付いている。
「影?…」
歩睦は、面を外し一呼吸置く北沢をみた。
(別に影は誰にもあるよね?でも、実の怯えてる…)
「早くおとうさんの所に行こうね」
歩睦は、実の頭をやさしく撫ぜる。
「うん」
実はそう返事をしたが、震えはおさまらない。
すぐに、母と会えた。
実のおびえ様に困惑の両親。
「心配しないで、お母さんが実の側にいるから」
景が歩睦の頭を撫ぜる。
「本当は、よくないけど…胴衣の内側に身に着けておきなさい」
信司が、ポケットからペンダントを出し手渡す。
「でも…」
困惑の顔をする歩睦。
「今日は、皆が居るから大丈夫だと思ってましたが、実君の怯えようは…」
景に抱っこされた実を見る二人。
「ルール大丈夫かな…」
首からペンダントをかける。
「大丈夫です。この護りはアチラ側の力にしか反応しません。試合で負けそうになっても、発動しませんよ」
信司が胴着から見えないように首筋を整える。
「歩睦。正々堂々と戦っておいで」
景がやさしく微笑む。
わーっと歓声が上がる。
「よし、勝った!」
Cの試合場の方を向いて小さくガッツポーズをする歩睦。
「お兄ちゃん…なんだろう…怖い」
実が震えながら歩睦にしがみつく。
「どうしたの?」
歩睦が心配そうに聞く。
「…あの、お兄ちゃんに影がある…」
実が歩睦の腕にしがみ付いている。
「影?…」
歩睦は、面を外し一呼吸置く北沢をみた。
(別に影は誰にもあるよね?でも、実の怯えてる…)
「早くおとうさんの所に行こうね」
歩睦は、実の頭をやさしく撫ぜる。
「うん」
実はそう返事をしたが、震えはおさまらない。
すぐに、母と会えた。
実のおびえ様に困惑の両親。
「心配しないで、お母さんが実の側にいるから」
景が歩睦の頭を撫ぜる。
「本当は、よくないけど…胴衣の内側に身に着けておきなさい」
信司が、ポケットからペンダントを出し手渡す。
「でも…」
困惑の顔をする歩睦。
「今日は、皆が居るから大丈夫だと思ってましたが、実君の怯えようは…」
景に抱っこされた実を見る二人。
「ルール大丈夫かな…」
首からペンダントをかける。
「大丈夫です。この護りはアチラ側の力にしか反応しません。試合で負けそうになっても、発動しませんよ」
信司が胴着から見えないように首筋を整える。
「歩睦。正々堂々と戦っておいで」
景がやさしく微笑む。
