
精霊と共に 歩睦の物語
第7章 夏の剣道大会…
「…ちゃん?」
実の身体は歩睦と同じ光に包まれていた。
「お兄ちゃん!」
実は今にも泣きそうな顔で掻きついた。
「大丈夫か?」
ギュっと抱きしまる歩睦。
「うん、僕は大丈夫だけど、他の人がたくさん怪我している」
卓球台の陰から修羅場を見る。
「土居!試合だ!どこだ!!」
誰彼関係なく、北沢は殴ったり、蹴ったりする。
「きゃー」
女の子が襲われる。一瞬、遥香とダブル。
「絶対勝つ!俺の方が強いって事の証明だ!」
北沢に襲われた先生や大会スタッフが真っ黒の動く物になって、他の人を襲う。
「ここから一刻も早く逃げないと!」
楓が逃げるために歩睦の背中を押す。
(北沢は僕を追っかけている…)
周りの風景が鈍よりしていく。
人がどんどん倒れていく。
(このままじゃ、みんな…)
ぐっと胴着の上からペンダントを握る。
そなたは…
「な!」
歩睦の頭の中に直接声が響く。
定められた者…
「誰?僕に話かけるの?」
キョロキョロ周りを見る。
…共にする者と…
「どうしたの!」
楓は歩睦の異変に気付く。
「ああぁ…」
歩睦は楓に状況を説明しようとしたが、言葉にならずそのまま、意識を失う。
「歩睦!」
楓は歩睦の身体を受け止める。
実の身体は歩睦と同じ光に包まれていた。
「お兄ちゃん!」
実は今にも泣きそうな顔で掻きついた。
「大丈夫か?」
ギュっと抱きしまる歩睦。
「うん、僕は大丈夫だけど、他の人がたくさん怪我している」
卓球台の陰から修羅場を見る。
「土居!試合だ!どこだ!!」
誰彼関係なく、北沢は殴ったり、蹴ったりする。
「きゃー」
女の子が襲われる。一瞬、遥香とダブル。
「絶対勝つ!俺の方が強いって事の証明だ!」
北沢に襲われた先生や大会スタッフが真っ黒の動く物になって、他の人を襲う。
「ここから一刻も早く逃げないと!」
楓が逃げるために歩睦の背中を押す。
(北沢は僕を追っかけている…)
周りの風景が鈍よりしていく。
人がどんどん倒れていく。
(このままじゃ、みんな…)
ぐっと胴着の上からペンダントを握る。
そなたは…
「な!」
歩睦の頭の中に直接声が響く。
定められた者…
「誰?僕に話かけるの?」
キョロキョロ周りを見る。
…共にする者と…
「どうしたの!」
楓は歩睦の異変に気付く。
「ああぁ…」
歩睦は楓に状況を説明しようとしたが、言葉にならずそのまま、意識を失う。
「歩睦!」
楓は歩睦の身体を受け止める。
