
精霊と共に 歩睦の物語
第10章 元に戻れるものは、戻して…
閉会式
「今年の優勝は、土居歩睦」
主催者から、優勝トロフィーを授与され、頭を下げる歩睦。
パチパチパチパチパチパチ
拍手が体育館に響く。
観客や、選手達が帰り支度をしている。
「やったな!」
優勝した歩睦の周りに、部活のみんなが集まっている。
「よく頑張ったな!いい試合だったぞ」
監督が歩睦の背中をバンバン叩く。
「あ、ありがとうございます…」
(いつもの事だか、痛い…痛いよ…)
「土居君…」
集まっていた場所に近づいてきたのは、ジャージ姿の北沢賢人。
「あ、北沢君…」
歩睦は、北沢の方に歩み寄る。
二人は、しばらく見つめあう。
「優勝おめでとう…」
沈黙を破ったのは北沢の賞賛の言葉だった。
「ありがとう…」
歩睦はその言葉に素直に答える。
北沢は少し、ホッとした顔をした。
「今度は…正々堂々…」
北沢が小さく頭を振って、顔をあげる。
「土居くん。冬の大会では負けないから!」
「ああ」
二人は笑顔で握手をする。
「じゃあな」
北沢は走っていった。
歩睦は手を振って見送る。
「今年の優勝は、土居歩睦」
主催者から、優勝トロフィーを授与され、頭を下げる歩睦。
パチパチパチパチパチパチ
拍手が体育館に響く。
観客や、選手達が帰り支度をしている。
「やったな!」
優勝した歩睦の周りに、部活のみんなが集まっている。
「よく頑張ったな!いい試合だったぞ」
監督が歩睦の背中をバンバン叩く。
「あ、ありがとうございます…」
(いつもの事だか、痛い…痛いよ…)
「土居君…」
集まっていた場所に近づいてきたのは、ジャージ姿の北沢賢人。
「あ、北沢君…」
歩睦は、北沢の方に歩み寄る。
二人は、しばらく見つめあう。
「優勝おめでとう…」
沈黙を破ったのは北沢の賞賛の言葉だった。
「ありがとう…」
歩睦はその言葉に素直に答える。
北沢は少し、ホッとした顔をした。
「今度は…正々堂々…」
北沢が小さく頭を振って、顔をあげる。
「土居くん。冬の大会では負けないから!」
「ああ」
二人は笑顔で握手をする。
「じゃあな」
北沢は走っていった。
歩睦は手を振って見送る。
