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精霊と共に 歩睦の物語

第1章 夏休みは部活だ!

     *****

「ただいま…?」」
 歩睦は自宅の玄関に手をかける。
 いつも空いてる、玄関の鍵が掛かっている。

「母さーん?」
 庭には洗濯物が干されている。
 ポケットから鍵を出して家に入る。

「ただいまぁ…」
 家の中は、シーンとして人が居る気配がない。
 キッチンにそのままいく。

 冷蔵庫の中で冷えている牛乳をコップについでいると、テーブルの上にある多分お昼だろう、ラップが掛かった皿が二つに気がつく。

「実もまだ帰ってないんだ…あ、パスタ…」
 歩睦には小学生の弟が居る。

「食べたいような……でも…ふうぅ…疲れたし…シャワーして、少し寝よ」
 フラっとバスルームに歩いていく。

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