
精霊と共に 歩睦の物語
第11章 記憶の…困惑
「…楓先輩?」
歩睦が楓に気がつく。
「落ち着いた?」
楓が歩睦の顔を見つめる。
「えーあーはい…」
まだ、ぼんやりしている。
「歩睦ちゃん…」
楓は、真剣な眼差しで歩睦の顔に向かってくる。
「せ、先輩!」
いつもの悪ふざけだと思った歩睦は、抵抗しようとする。
楓にしっかり抱きしめられ、離してもらえない。
『汝の許可を持たない者の接近を排除する』
楓は呪文と共に額にキスをする。
「え?」
歩睦は聞きなれない言葉と、額にあたった柔らかい感覚に戸惑い、目をパチパチする。
「特製結界を張ったわ。今の歩睦には精霊との交信もままならないでしょ?今が一番襲われやすいのよ」
楓は何事も無かったように歩睦の体から離れる。
「結界…あぁ…そうですよね。ビックリした…」
歩睦がハンパに座っているシートにキチンと座りなおす。
「あら?期待させたのかしら?続きは、今度!シラフでしましょ!」
楓がオネエオーラを振りまく。
「遠慮します…」
歩睦は背中を丸め小さく息を吐く。
「冗談よ!
今、少し混乱していると思うけど、体力と霊力を回復したら、一緒に御社(おやしろ)行きましょ。
歩睦の疑問や進むべき道の事を良く話し合いましょう」
頭をポンポンと触る楓。
「あ、ありがとうございます…」
お礼の言葉を言うのが精一杯の歩睦。
「焼肉が始まってるわよ!行きましょ!」
楓がニコッと笑って、歩睦を外に連れ出そうとする。
歩睦が楓に気がつく。
「落ち着いた?」
楓が歩睦の顔を見つめる。
「えーあーはい…」
まだ、ぼんやりしている。
「歩睦ちゃん…」
楓は、真剣な眼差しで歩睦の顔に向かってくる。
「せ、先輩!」
いつもの悪ふざけだと思った歩睦は、抵抗しようとする。
楓にしっかり抱きしめられ、離してもらえない。
『汝の許可を持たない者の接近を排除する』
楓は呪文と共に額にキスをする。
「え?」
歩睦は聞きなれない言葉と、額にあたった柔らかい感覚に戸惑い、目をパチパチする。
「特製結界を張ったわ。今の歩睦には精霊との交信もままならないでしょ?今が一番襲われやすいのよ」
楓は何事も無かったように歩睦の体から離れる。
「結界…あぁ…そうですよね。ビックリした…」
歩睦がハンパに座っているシートにキチンと座りなおす。
「あら?期待させたのかしら?続きは、今度!シラフでしましょ!」
楓がオネエオーラを振りまく。
「遠慮します…」
歩睦は背中を丸め小さく息を吐く。
「冗談よ!
今、少し混乱していると思うけど、体力と霊力を回復したら、一緒に御社(おやしろ)行きましょ。
歩睦の疑問や進むべき道の事を良く話し合いましょう」
頭をポンポンと触る楓。
「あ、ありがとうございます…」
お礼の言葉を言うのが精一杯の歩睦。
「焼肉が始まってるわよ!行きましょ!」
楓がニコッと笑って、歩睦を外に連れ出そうとする。
