精霊と共に 歩睦の物語
第1章 夏休みは部活だ!
…まだ、完全じゃない…
輝く物から、どこか切なそうな声が聞える。
「これ、なに?」
両手で掬うように、輝く物をさわる。
あたたかい。
「おーい、歩睦」
何処からか、呼ぶの声がする。
…もっと…話がした…でも…
歩睦の手のひらから輝く物が離れていく。
…僕は、ずっと…側にいるからね…
一瞬、輝く物が小人のような姿になって消えた。
「あ!まって!」
歩睦が手を伸ばす。
「ああ、まって!」
ベットの上で仰向けの状態で手を伸ばしている。
「歩睦!」
急に、大声で起こされた。
「わ!なに!」
飛び起きると、仁王立ちしている遥香がいた。
「もう!何度も呼んだのに、起きてこないから!勝手に入ったわよ」
かなりのご立腹。
「あ、ごめん。寝てた…」
歩睦は、頭をかきながらベッドに座る。
携帯がチカチカ光っている。
歩睦は机の上の携帯に手を伸ばす。
着信は、遥香の番号が並ぶ。
「実君が「家に帰れない」って言うから私の家に居たのよ」
遥香は、ちょっとテレ隠しのように早口で言う。
「あー、実…鍵持ってなかったっけ…」
ボーっとして、あくびをする。
「携帯鳴らしても、出ないから…心配して家に来たら…まったく。玄関空いてるし、無用心よ!」
遥香は飽きれたようにため息をつく。
「じゃ、歩睦がいるなら、私帰るわよ」
遥香はさっさと部屋を出て行く。
「……ふー…かわった夢だったな…」
残された歩睦は、夢が気になっている。
輝く物から、どこか切なそうな声が聞える。
「これ、なに?」
両手で掬うように、輝く物をさわる。
あたたかい。
「おーい、歩睦」
何処からか、呼ぶの声がする。
…もっと…話がした…でも…
歩睦の手のひらから輝く物が離れていく。
…僕は、ずっと…側にいるからね…
一瞬、輝く物が小人のような姿になって消えた。
「あ!まって!」
歩睦が手を伸ばす。
「ああ、まって!」
ベットの上で仰向けの状態で手を伸ばしている。
「歩睦!」
急に、大声で起こされた。
「わ!なに!」
飛び起きると、仁王立ちしている遥香がいた。
「もう!何度も呼んだのに、起きてこないから!勝手に入ったわよ」
かなりのご立腹。
「あ、ごめん。寝てた…」
歩睦は、頭をかきながらベッドに座る。
携帯がチカチカ光っている。
歩睦は机の上の携帯に手を伸ばす。
着信は、遥香の番号が並ぶ。
「実君が「家に帰れない」って言うから私の家に居たのよ」
遥香は、ちょっとテレ隠しのように早口で言う。
「あー、実…鍵持ってなかったっけ…」
ボーっとして、あくびをする。
「携帯鳴らしても、出ないから…心配して家に来たら…まったく。玄関空いてるし、無用心よ!」
遥香は飽きれたようにため息をつく。
「じゃ、歩睦がいるなら、私帰るわよ」
遥香はさっさと部屋を出て行く。
「……ふー…かわった夢だったな…」
残された歩睦は、夢が気になっている。