精霊と共に 歩睦の物語
第2章 少しずつ動き出す輪
遥香が帰ってから、歩睦は一階に下りてきた。
「あ、兄ちゃん起きた?」
一階のリビングに弟の実がいるのが見えた。
「あーごめんなぁ兄ちゃん帰るの遅くて…ふぁ…」
冷蔵庫から牛乳を出して飲む歩睦。
「いいよ、遥香ちゃんの所で、美味しいおやつ貰ったから…僕も牛乳いる!」
実はリビングから動かない。
「ああ」
歩睦は実の分をコップについで持っていく。
「ありがとう。今日ねお母さん遅くなるって、さっきお父さんから電話があったよ」
「遅くなる?」
「うん。だから、僕洗濯物入れた!」
窓の前に山済みにしている洗濯物を指差す。
「お!やるな!」
歩睦は実の頭をヨシヨシと撫ぜる。
「へへ!僕もなんか役に立ちたいからね」
頭を撫ぜてもらって嬉しそうな実。
外がだんだん暗くなる。
「お母さん…本当に遅いね」
窓から、外を見ている実。
母がこんなに遅くなる事は今までなかった。
ブロロロン キィッ!
「あ、タクシーだ!帰ってきた」
家の前にタクシーが止まったのを見た実は玄関に走る。
「おかえり!」
実が玄関を勢いよく外に飛び出すと、タクシーから出てきたのは、父親の信司だった。
「…お…か……」
母が出てくると思っていたのが父だった事にビックリして、声が出ない実。
「父さん!」
玄関から歩睦も出てきて、父が帰ってきた事に少し驚いている。
「あ、兄ちゃん起きた?」
一階のリビングに弟の実がいるのが見えた。
「あーごめんなぁ兄ちゃん帰るの遅くて…ふぁ…」
冷蔵庫から牛乳を出して飲む歩睦。
「いいよ、遥香ちゃんの所で、美味しいおやつ貰ったから…僕も牛乳いる!」
実はリビングから動かない。
「ああ」
歩睦は実の分をコップについで持っていく。
「ありがとう。今日ねお母さん遅くなるって、さっきお父さんから電話があったよ」
「遅くなる?」
「うん。だから、僕洗濯物入れた!」
窓の前に山済みにしている洗濯物を指差す。
「お!やるな!」
歩睦は実の頭をヨシヨシと撫ぜる。
「へへ!僕もなんか役に立ちたいからね」
頭を撫ぜてもらって嬉しそうな実。
外がだんだん暗くなる。
「お母さん…本当に遅いね」
窓から、外を見ている実。
母がこんなに遅くなる事は今までなかった。
ブロロロン キィッ!
「あ、タクシーだ!帰ってきた」
家の前にタクシーが止まったのを見た実は玄関に走る。
「おかえり!」
実が玄関を勢いよく外に飛び出すと、タクシーから出てきたのは、父親の信司だった。
「…お…か……」
母が出てくると思っていたのが父だった事にビックリして、声が出ない実。
「父さん!」
玄関から歩睦も出てきて、父が帰ってきた事に少し驚いている。