
精霊と共に 歩睦の物語
第3章 せっかくの休みなのに
(痛い、痛いです)
涙目で、楓を見上げる歩睦。
「あ、歩睦ちゃん…そんな目で私を見ないで」
楓はさらに、ギュっとする。
(ふぎゃ!)
歩睦は、あまりの痛さに、暴れる。
「こら、そんなに暴れない」
楓は、歩睦を羽交い絞めにする。
その行動は歩睦の動きと共に呼吸もさえ切った。
「この傷を何とかしないと、逃げるにも、戦うにも大変よ」
楓は気づいていないが、歩睦が見る見る青くなっていく。
歩睦は、楓に、“ギブギブ”と意思表示をする。
「あ、ごめん。力入れすぎた」
楓は急いで、歩睦を開放した。
「スーハー…スーハー、楓先輩!僕を殺す気ですか?はーはー」
歩睦は、大きく息をする。
「あぁごめんね。目一杯抱きしめたからね」
キャハっと笑う楓。
いつもの楓の顔を見て、少しほっとする歩睦。
「とりあえず、これ飲んで!」
楓は、身に付けているレッグポーチから小瓶を出して歩睦に渡す。
「なんですか?」
小瓶の中には薄い水色の液体が入っていた。
「騙されたと思って、飲んで!回復するから」
ニコニコ笑う楓。
「は、はい…」
歩睦は、回復の言葉に信じて、一気に飲んだ。
「ふー」
飲み終わると、背中の痛みが薄れていくのが分かる。
「楓先輩、この水なに?」
小瓶を覗く歩睦。
「回復清水(かいふくせいすい)よ。レアの力での怪我は回復するわ」
レッグポーチから救急セットをだしている楓。
涙目で、楓を見上げる歩睦。
「あ、歩睦ちゃん…そんな目で私を見ないで」
楓はさらに、ギュっとする。
(ふぎゃ!)
歩睦は、あまりの痛さに、暴れる。
「こら、そんなに暴れない」
楓は、歩睦を羽交い絞めにする。
その行動は歩睦の動きと共に呼吸もさえ切った。
「この傷を何とかしないと、逃げるにも、戦うにも大変よ」
楓は気づいていないが、歩睦が見る見る青くなっていく。
歩睦は、楓に、“ギブギブ”と意思表示をする。
「あ、ごめん。力入れすぎた」
楓は急いで、歩睦を開放した。
「スーハー…スーハー、楓先輩!僕を殺す気ですか?はーはー」
歩睦は、大きく息をする。
「あぁごめんね。目一杯抱きしめたからね」
キャハっと笑う楓。
いつもの楓の顔を見て、少しほっとする歩睦。
「とりあえず、これ飲んで!」
楓は、身に付けているレッグポーチから小瓶を出して歩睦に渡す。
「なんですか?」
小瓶の中には薄い水色の液体が入っていた。
「騙されたと思って、飲んで!回復するから」
ニコニコ笑う楓。
「は、はい…」
歩睦は、回復の言葉に信じて、一気に飲んだ。
「ふー」
飲み終わると、背中の痛みが薄れていくのが分かる。
「楓先輩、この水なに?」
小瓶を覗く歩睦。
「回復清水(かいふくせいすい)よ。レアの力での怪我は回復するわ」
レッグポーチから救急セットをだしている楓。
