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精霊と共に 歩睦の物語

第3章 せっかくの休みなのに

「この地の守護者よ。私の管轄地で好き勝手しないで!」
 楓は、ホットドック屋の制服を着てポーズをとる。

「守護者…結界の主か!」
 男は楓を睨む。

「この地を守護する者として、約束の刻までの平穏な時間を護る」

〔ワーン〕
 半透明の犬達が牙をむき出して迫っていく。

〔我が従者、ワーンよ排除開始〕
 ワーンが男の周りを取り囲み。
 ジリジリと攻撃のタイミングを見ている。

「低級ども、私に刃を向けるか!」
 男は、ワーンに向かって威嚇する。

「あーもう、ヤバイね。目がもう、人間じゃなくなってる」
 哀れむように、近づいていく楓。

「ワイトになる前に、ココで終わりしましょ」
 楓は何もないところから、一本の剣を出して、男の顔に剣先を向けた。

「ワイトだと!この俺がそんな、禍々しいモノになるか!私は選ばれたものだ!」
 口元からよだれが流れ落ちる。

「もう、緩んでる!」
 楓の剣先が口元を指す。

「こんな扱いは屈辱だ。私はお前達のような三下とは違う。お前達、このガキに思い知らせろ!」
 男は、従者に攻撃を命令する。

「はっ!」
 従者たちは楓に攻撃をする。

「やぁ!とう」
 剣を華麗に振って攻撃と防御をしている。

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