
精霊と共に 歩睦の物語
第4章 橘様の浴衣の夜会
「綺麗だな!薄青色?」
歩睦は柾季の浴衣を触る。
「縹色(はなだいろ)だよ」
「はなだ?」
「つゆ草の花の色!」
「柾季は、植物の色が好きだよな」
「母さんがさ『浴衣作る』って聞かないから浴衣見てたら、この色見つけた!」
するするっと袖を通す柾季。
「で、歩睦の浴衣は?」
「僕は普通の浴衣、茶色の筋があるやつ」
「ふうん…見せてみろよ」
「わかった!ちょっと待っていろ」
歩睦はリビングから出て行く。
「…なんか、遥香の家でも、こんな会話してたな…」
思い出したのか、柾季はクククと笑っている。
「お待たせ」
歩睦が浴衣を羽織ってやってきた。
「けっこう渋い色だな」
柾季は歩睦の浴衣を触りながら言う。
「そうか?」
浴衣をみる歩睦。
「でも、14歳の浴衣踊りって変わってるよな」
「本当は15歳らしいけど、受験とかの兼ね合いで14になったみたいだよ」
「俺の地元はないよ」
「僕らはふつうだけどね」
歩睦は柾季の浴衣を触る。
「縹色(はなだいろ)だよ」
「はなだ?」
「つゆ草の花の色!」
「柾季は、植物の色が好きだよな」
「母さんがさ『浴衣作る』って聞かないから浴衣見てたら、この色見つけた!」
するするっと袖を通す柾季。
「で、歩睦の浴衣は?」
「僕は普通の浴衣、茶色の筋があるやつ」
「ふうん…見せてみろよ」
「わかった!ちょっと待っていろ」
歩睦はリビングから出て行く。
「…なんか、遥香の家でも、こんな会話してたな…」
思い出したのか、柾季はクククと笑っている。
「お待たせ」
歩睦が浴衣を羽織ってやってきた。
「けっこう渋い色だな」
柾季は歩睦の浴衣を触りながら言う。
「そうか?」
浴衣をみる歩睦。
「でも、14歳の浴衣踊りって変わってるよな」
「本当は15歳らしいけど、受験とかの兼ね合いで14になったみたいだよ」
「俺の地元はないよ」
「僕らはふつうだけどね」
