
精霊と共に 歩睦の物語
第4章 橘様の浴衣の夜会
「おい!」
急に後ろから声を掛けられ、肩を掴まれた。
「わ!」
ビックリする歩睦。
振向くと、少し怒ったような顔の柾季が立っていた。
「ま、柾季かぁ…ビックリした…」
知った顔で、ホッとする歩睦。
「来いよ」
柾季はグイっと浴衣を引っ張ってその場から離れる。
「あ、引っ張るなよ。じゃ、紅葉さん!後で連絡ください」
歩睦は、後ろ向きに歩きながら頼む。
紅葉はにこやかに手を振る。
ある程度離れてから、柾季が止まった。
「なんだよ、せっかくの浴衣が…」
歩睦は引っ張られて、少し崩れた共衿を整える。
「歩睦!浮気するな!!」
柾季は歩睦の両肩をしっかり掴んだ。
「う、浮気ってなんだよ!」
歩睦は何のことから分からず、目をパチパチする。
「お前には遥香がいるだろ!他の女とイチャツクな!」
柾季は歩睦の胸に拳を軽く当てる。
「イチャツク…浮気?…もしかして、紅葉さんの事?」
歩睦は、睨む柾季を困惑しながらみる。
「もみじ?あの女の名前か!」
柾季は紅葉がいた方に引き返そうとする。
「ああ、なんか誤解している。もう!」
歩睦は柾季を捕まえる。
「離せ!オレはあの女に用事がある」
手足をバタバタ揺らす柾季。
「紅葉さんは、先輩のいとこさんで……あー面倒だ。後で説明するから、大人しくして」
今度は歩睦が柾季をつれて、遥香たちがいる方に向う。
急に後ろから声を掛けられ、肩を掴まれた。
「わ!」
ビックリする歩睦。
振向くと、少し怒ったような顔の柾季が立っていた。
「ま、柾季かぁ…ビックリした…」
知った顔で、ホッとする歩睦。
「来いよ」
柾季はグイっと浴衣を引っ張ってその場から離れる。
「あ、引っ張るなよ。じゃ、紅葉さん!後で連絡ください」
歩睦は、後ろ向きに歩きながら頼む。
紅葉はにこやかに手を振る。
ある程度離れてから、柾季が止まった。
「なんだよ、せっかくの浴衣が…」
歩睦は引っ張られて、少し崩れた共衿を整える。
「歩睦!浮気するな!!」
柾季は歩睦の両肩をしっかり掴んだ。
「う、浮気ってなんだよ!」
歩睦は何のことから分からず、目をパチパチする。
「お前には遥香がいるだろ!他の女とイチャツクな!」
柾季は歩睦の胸に拳を軽く当てる。
「イチャツク…浮気?…もしかして、紅葉さんの事?」
歩睦は、睨む柾季を困惑しながらみる。
「もみじ?あの女の名前か!」
柾季は紅葉がいた方に引き返そうとする。
「ああ、なんか誤解している。もう!」
歩睦は柾季を捕まえる。
「離せ!オレはあの女に用事がある」
手足をバタバタ揺らす柾季。
「紅葉さんは、先輩のいとこさんで……あー面倒だ。後で説明するから、大人しくして」
今度は歩睦が柾季をつれて、遥香たちがいる方に向う。
