精霊と共に 歩睦の物語
第5章 花火を見るって大変
「花火行きましょ」
景が実の手を引きながら花火がよく見える、河川敷の公園に移動している。
たこ焼きをたくさん買い込んだ涼の周りに柾季と歩睦が集まっている。
その後を遥香と翼女。
楓と紅葉はその後ろから数人の大人と話しながら付いてくる。
遥香が、団体から少し遅れてきた。
「…どうしたの?」
翼女が心配そうに声を掛ける。
「ちょっと、足が痛いかな…」
しゃがんで足を触る。
「見せて…」
翼女が遥香の足をさわる。
「うーん、少し赤くなってる…ちょっと待ってて、おばさん!」
翼女が景に駆け寄る。
「…遥香…」
歩睦が遥香の顔を見つめる。
遥香はニコッと笑う。
「遥香ちゃん、鼻緒で擦ったみたい?これで、応急処置する?」
景が遥香に絆創膏をわたす。
「ありがとうございます」
遥香は近く縁石に座る。
「貼りにくい…」
遥香は親指と人差し指の間に絆創膏を張る。
「…翼女ちゃん、ごめんね…せっかくの…」
遥香はシュンとした顔で、座っている。
「え!遥香ちゃんのせいじゃないよ」
遥香のテンションが低くなっている事に驚いてオロオロする翼女。
「でも…柾季にあのポイントで花火見せたいじゃない?先行って、場所確保してくれない?」
遥香は翼女の両手を掴む。
景が実の手を引きながら花火がよく見える、河川敷の公園に移動している。
たこ焼きをたくさん買い込んだ涼の周りに柾季と歩睦が集まっている。
その後を遥香と翼女。
楓と紅葉はその後ろから数人の大人と話しながら付いてくる。
遥香が、団体から少し遅れてきた。
「…どうしたの?」
翼女が心配そうに声を掛ける。
「ちょっと、足が痛いかな…」
しゃがんで足を触る。
「見せて…」
翼女が遥香の足をさわる。
「うーん、少し赤くなってる…ちょっと待ってて、おばさん!」
翼女が景に駆け寄る。
「…遥香…」
歩睦が遥香の顔を見つめる。
遥香はニコッと笑う。
「遥香ちゃん、鼻緒で擦ったみたい?これで、応急処置する?」
景が遥香に絆創膏をわたす。
「ありがとうございます」
遥香は近く縁石に座る。
「貼りにくい…」
遥香は親指と人差し指の間に絆創膏を張る。
「…翼女ちゃん、ごめんね…せっかくの…」
遥香はシュンとした顔で、座っている。
「え!遥香ちゃんのせいじゃないよ」
遥香のテンションが低くなっている事に驚いてオロオロする翼女。
「でも…柾季にあのポイントで花火見せたいじゃない?先行って、場所確保してくれない?」
遥香は翼女の両手を掴む。