
精霊と共に 歩睦の物語
第5章 花火を見るって大変
「デートは今見送った二人のことですよ、ははは」
歩睦はもう見えない柾季の方を指差す。
楓は、ギコチナク歩く二人の姿をみて、黒いオーラは薄くなった。
「……そう、ならいいけど…二人で行ったらだめよ」
歩睦と遥香を交互に見て、デート禁止の釘を刺す楓。
「は、はい!」
二人は圧倒されて声を揃えて返事をする。
「よろしい!」
満足そうな顔の楓。
「さ、私達も行きましょ」
紅葉が止まってしまった、団体を進めようと言う。
「そうですね。紅葉さんの言う通り!」
涼は、紅葉の手を取る。
「涼!紅葉ちゃんにたこ焼きソースの手で触らないで」
楓は腰にぶら下げている袋からティッシュを出した。
「あ、すみません」
ティッシュを素直に貰う。
「楓先輩ってよく気が付くよね」
遥香が感心している。
「ああ、選手って言うよりマネージャーだよ」
歩睦は、遥香の腕を自分の方に寄せる。
「あ…足なら大丈夫よ…」
遥香が少し赤い顔をする。
「…カッコウだよ…ちょっとオーバーに振舞ってないとね」
歩睦が、ウインクする。
「う、うん…」
遥香はわざと、足をすり足にする。
「遥香姉ちゃん、まだ、足痛い?」
実が心配そうに言う。
「大丈夫よ、もう少しで直るわ」
遥香はニコニコしながら実に答える。
「兄ちゃん、足直ってもちゃんと、大事な遥香姉ちゃんを守ってね」
実はニカッと笑って走っていった。
歩睦はもう見えない柾季の方を指差す。
楓は、ギコチナク歩く二人の姿をみて、黒いオーラは薄くなった。
「……そう、ならいいけど…二人で行ったらだめよ」
歩睦と遥香を交互に見て、デート禁止の釘を刺す楓。
「は、はい!」
二人は圧倒されて声を揃えて返事をする。
「よろしい!」
満足そうな顔の楓。
「さ、私達も行きましょ」
紅葉が止まってしまった、団体を進めようと言う。
「そうですね。紅葉さんの言う通り!」
涼は、紅葉の手を取る。
「涼!紅葉ちゃんにたこ焼きソースの手で触らないで」
楓は腰にぶら下げている袋からティッシュを出した。
「あ、すみません」
ティッシュを素直に貰う。
「楓先輩ってよく気が付くよね」
遥香が感心している。
「ああ、選手って言うよりマネージャーだよ」
歩睦は、遥香の腕を自分の方に寄せる。
「あ…足なら大丈夫よ…」
遥香が少し赤い顔をする。
「…カッコウだよ…ちょっとオーバーに振舞ってないとね」
歩睦が、ウインクする。
「う、うん…」
遥香はわざと、足をすり足にする。
「遥香姉ちゃん、まだ、足痛い?」
実が心配そうに言う。
「大丈夫よ、もう少しで直るわ」
遥香はニコニコしながら実に答える。
「兄ちゃん、足直ってもちゃんと、大事な遥香姉ちゃんを守ってね」
実はニカッと笑って走っていった。
