精霊と共に 歩睦の物語
第6章 戦いの前に、家族で…
「歩睦ちゃん、紅葉ちゃんトコ行かない?」
楓が抱きついてきた。
「今日は、ちょっと用事があって…」
歩睦は小さく断る。
「えー、行こうよう」
駄々っ子のようにしがみつく楓。
「先輩!僕行きます!!」
涼が目をキラキラさせながら言う。
「涼は誘わなくても着いてくるでしょ!ワタシは歩睦ちゃんを…」
ぶら下がりながら、涼に文句を言う。
「先輩…今日は、用事があるんです。大会終わってから行きましょうね」
歩睦は楓対策の万遍の笑顔で楓から離れる。
「そ、そんな顔したら“わかった”しか言えないじゃない…もう!」
照れた顔の楓。
「じゃ、僕迎えが来ますのでこのまま、失礼します」
袴姿で、体育館の入り口に立って、一礼した。
体育館から出ると、そこに父信司が待っていた。
「あ、父さん!」
駆け寄る歩睦を見て、信司は笑顔で手を振る。
「お待たせ」
信司に抱きつく歩睦。
「そんなに、待ってませんよ、それにしても着替えないで出てくるとは…」
歩睦の姿を見て、あきれる信司。
「いいじゃん!どうせ、『お風呂はいれ』っていわれるんだし!」
「確かに…お母様なら言いそうですね…」
信司はクスクスと笑って、車の扉を開ける。
「実君も迎えに行かないといけないから、行きましょうか?」
「うん」
歩睦は駐車場に停めてあった車に乗る。
楓が抱きついてきた。
「今日は、ちょっと用事があって…」
歩睦は小さく断る。
「えー、行こうよう」
駄々っ子のようにしがみつく楓。
「先輩!僕行きます!!」
涼が目をキラキラさせながら言う。
「涼は誘わなくても着いてくるでしょ!ワタシは歩睦ちゃんを…」
ぶら下がりながら、涼に文句を言う。
「先輩…今日は、用事があるんです。大会終わってから行きましょうね」
歩睦は楓対策の万遍の笑顔で楓から離れる。
「そ、そんな顔したら“わかった”しか言えないじゃない…もう!」
照れた顔の楓。
「じゃ、僕迎えが来ますのでこのまま、失礼します」
袴姿で、体育館の入り口に立って、一礼した。
体育館から出ると、そこに父信司が待っていた。
「あ、父さん!」
駆け寄る歩睦を見て、信司は笑顔で手を振る。
「お待たせ」
信司に抱きつく歩睦。
「そんなに、待ってませんよ、それにしても着替えないで出てくるとは…」
歩睦の姿を見て、あきれる信司。
「いいじゃん!どうせ、『お風呂はいれ』っていわれるんだし!」
「確かに…お母様なら言いそうですね…」
信司はクスクスと笑って、車の扉を開ける。
「実君も迎えに行かないといけないから、行きましょうか?」
「うん」
歩睦は駐車場に停めてあった車に乗る。