恋論! *-平凡ちゃんと2人の王子くん-*
第6章 陽、脱☆非リア充運動-*-*-陽side
陽[――わきゃあああっ]
やった!ついにぶつかった!
おめでとう!
と思った皆さん。
ごめんなさい。
私は、2人の目の前で
ぶつかったっていうのか
わからないけど、
佐野くんの足に引っかかって転んだ。
わかりやすく説明すると、
佐野くんと御崎くんの前を通ろうとしたときに
不意に佐野くんが伸ばした足につまづいて、
前のめりに、御崎くんの前に転んだ。
手をついたから顔面強打!
とかはなかったけど、
すっごくすっごくすっごく、
恥ずかしかった。
白[だ、大丈夫!?如月さん!]
御崎くんの焦った声が聞こえて、
うつ伏せで羞恥をこらえていた私は、我に返った。
陽[あ、あはは、大丈夫です!
ごめんなさい!]
起き上がってみると、
2人とも、顔に焦りが浮かんでいた。
陽[ほんと、ごめんなさい、
大丈夫なんで気にしないでください!]
なぁんだ、私。
結構しゃべれるじゃん。
私はここで
立ち上がって、
華麗に去る←
――つもりだった。