恋論! *-平凡ちゃんと2人の王子くん-*
第6章 陽、脱☆非リア充運動-*-*-陽side
愛[も~!陽~~っ!
心配した~っ!]
洋[翔、転んだとこで
廊下飛び出すとこだったぜ?
ほんと陽が好きだよな~!]
翔[先輩!
いちいちうるさいッスよ!
陽がドジだから
助ける本能が備わってるんです~!]
御崎くんが保健室まで運んでくれて帰ったあと、
しばらくして来た4人は、
ベットで気持ちよく寝る私を
(昼休みだし、
足の様子見も兼ねて
寝てたんだけど)
叩き起こして、
一気にしゃべり始めた。
私、一言もしゃべってないんだけど(´ω`;;)
洋[いやー、それにしても、
御崎にはびっくりしたな。]
愛[ほんとにね!
御崎くんなら、
彼女いないけど、陽…どう?]
陽[どうって…。
優しいなとは思ったけど。]
私がやっとのこと一言、
口にすると、
愛[もう!告白しな告白!
お姫様だっこされても
揺らがないんだったら、
告白しかないって!]
愛はちょっと呆れたように言った。
陽[告白って!ムリだよ…]
御崎くんとは話したけど、
佐野くんとは話してない。
それに、
佐野くんは彼女がいる。
翔[最初っからムリって決めつけてたら
いつか後悔するぜ、陽。]
洋[そーの通り。
ほら、佐野、今フリーみたいだぜ?]
陽[え!?]
洋太郎が指差した先の廊下には、
萩谷さんと萩谷さんのお友達らしき女子がいて、
泣いている萩谷さんを友達が慰めていた。
萩[嫌い?って聞いたら
嫌いって言うから、
別れようって言ったら…グスッ
いいよ、って…グスッ]
[きっと、ジョークだって…]
萩[もう、あんまり関わらないでって…言われて…グスッ
幸くんて呼ぶなって…]
少し聞こえた声は、
すごく暗かった。
陽[告白……するの怖いな。]
誰に言うでもなく、
私はつぶやいた。