恋論! *-平凡ちゃんと2人の王子くん-*
第7章 想いと涙と王子様-*-*-陽side
愛[もー!そんなんでどーすんの!]
いきなり愛にドンと背中を叩かれてびっくりした。
愛[やってみなくちゃわからないでしょ!
可能性は0じゃないんだから。
陽には、佐野を好きな理由がキチンとあるんだから。
―――伝えてきな。]
愛の言葉は真っ直ぐで。
私の心に深く突き刺さった。
立ち止まってても変わらない。
もともと私は、佐野くんと付き合おうだなんて欠片も思っていなかったんだよ。
それは今だって変わらない。
でも好きなんです。
付き合えなくていいから、
後悔はしないように伝える。
"あなたの、
こういうところが"
"大好きです"