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自殺旅行

第3章 独房生活

「約束してください。危ない事と、脱走・・・・・・まあ無理でしょうが。脱走しないと。・・・・・・約束してくださいね?」

「・・・・・・・はい」

私の返事を聞くと満足そうに微笑んで去って行きました。




少し。少しだけ・・・・・・自由になった。

嬉しい・・・・・・・。

脱走? ・・・・・・正直・・・・・・・・・・出来ることならしたいです!!! わたくし、ここに用はないですから!

しかーし! 地理が・・・・・・さっっっぱり!!! まっっったく!!! 全っっっっ然!!!

分から~~~~~~~ん!!!!!!

ここ何処?!?!?!?!?!

ここはいったい何処なんだー?!?!

しかーも! 逃走経路もまっっったくもって! 分かりません!!!!!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・脱走しないでくださいね? とか・・・・・・・言われる日が来ようとは・・・・・・わたくし三十五歳です。しかも年下に・・・・・・。








L字型のロビー。強化ガラス張りの看護師たちの詰所。どこの窓にも白い鉄格子。ロビーが突き当たる所全てに大きく分厚い鉄の扉。勿論全て施錠されています。

・・・・・・その扉押してみましたから私。勿論全ての扉。ロビーに放たれてまず一番始めにやったのが鉄の扉押し。

だって出たかったんだもの★

ヒョロ助とのお約束? うん・・・・・・瞬時に忘れたわ♪ 更年期障害だわ!

「はい。そんな事してもムダ~」

看護師が笑う。ええ分かっていますとも。開くわけない! と。


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