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自殺旅行

第3章 独房生活

二十六日目


朝食後。お隣の『HRちゃん』と歯磨きしながらお話しました。

極々一部の男性からのセクハラまがいの言動に女子高生が怒っていますよ! って言うか・・・・・・ダメだろ?! 十七歳にセクハラまがいは?!

私くらいの歳になると、セクハラだなんだと言ったところで世間様からしたら、

「はいはいよかったね。構ってもらえる内が華ですよ~・・・・・・」

みたいな超適当な扱いされるのだろうが。十七歳は・・・・・・ダメでしょう!

こんな閉鎖病棟で男女混合・・・・・・ある意味、仕方ないと言えば仕方ないと言えなくもないようなあるようなないような・・・・・・。

ちなみに私は大丈夫。職業柄、男性の扱いはそこそこ上手い方だと思うから。ひらりひらりとかわせます♪

「にゃお」

車椅子に乗っている男性がにゃーにゃー鳴きながらロビーをうろついている。色々観察中の立っている私の前で止まった。

「にゃーお」

と車椅子の男性は私に向かって鳴いた。

「・・・・・・・ネコ、好きなのですか?」

「うん。好き」

そう言って笑った車椅子の男性は『SD』二十九歳。

離れた所の長椅子に座っている私の横に器用に車椅子から座り変えてきた。

「結婚してる?」

そう聞かれて私は首を横に振った。

「彼氏は?」

また私は首を横に振った。暇なので聞き返してみた。

「ご結婚は?」

「してない」

「彼女は?」

「いない・・・・・・欲しい」

そう言って『SD』は笑った。

そのまま『SD』と他愛もない話をしていると、『MK』と『MT』も来て夕食の時間までそのまま他愛もない話をした。

夕食を終え歯磨きしたら、私一人ハウスです★













二十七日目


朝食前に紙とペンと眼鏡を詰所に取りに行く。

「危ない事はしないで下さいね~?」

看護師に毎日言われる。

朝食後『SD』がまた長椅子に座っている私の隣に来た。彼も暇なのだろう。

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