自殺旅行
第4章 個室生活
看護師から患者から言われる。
「気をつけてね?」
と。何に? 男性患者にだそうです。
もうね私、面倒くさいので看護師にも患者にも言っちゃいます。
「大丈夫ですよ~~~。私、キャバ嬢と風俗嬢でしたので男性の扱いはそこそこ馴れていますので☆」
勿論ビックリされます。引く人もいますが、まーーーーーーーーったく! 問題なし!!! むしろ引いてくれるのを期待しているのですから!
引いてくれたほうが私としては、楽です。だって私に近付かないでしょう?
基本、一人好き♪ なので・・・・・・ベタベタくっついて来られ過ぎると正直「マジウゼエェェェェ!!!!!!」ってなっちゃいますので。
・・・・・・・・・普通は言いませんよ? って言うか言えませんよ?
超仲良かった『MGさん』にさえ言えない職業ですから★
ああ、でも。父、母、姉・・・・・・・家族全員みんな知っていますよ。
私が風俗嬢だって事をね☆
誰も何も言いませんよ。興味がないのですよ。放任主義の家ですから~♪
ここでは言っちゃいます。どーーーーーーーーでもいい人たちばかりですから♪
三十五日目
「お食事で~す」
看護師の声。朝だ。扉は明かない。鍵を開けてくれるのを待つ。
「きゃ~、ごめんなさ~い☆」
『エンジェルくん』が慌てて開けにきてくれました。
朝から可愛い『エンジェルくん』が見れて熟女嬉しい♪
昼十二時。
ウキウキ・ウォッチング☆ つよぽん可愛い~にゃ~~~♪
まったくどうなっているのかしら?! 草なぎ剛。彼の可愛さは異常じゃね?!
ハンパなく可愛い~~~~~♪
十三時半。ロビーでボーリングが始まった。平和だ・・・・・・平和過ぎて・・・・・・吐き気さえします★
部屋に引き籠ります。
あ~~~~~~、一人気楽♪
夕食後。部屋で聖書を読む。ふと窓を見ると小さな『蛾』が。
部屋の灯りに吸い寄せられて中に入りたそうにパタパタしている。
代われるものなら代わりたい。
私は外に出たい。