自殺旅行
第10章 後日談
途方に暮れるとはまさにこの事か? 時刻は何だかんだでもう夕方。
近くの神社にてベンチに座り暮れ行く空を眺める。
身分証・・・・・・身分証・・・・・・・身分証・・・・・・身分証・・・・・・身分証・・・・・・。
身元不明の無縁仏になりたいのに・・・・・・なりたいから全部! ぜ~~~~~~~~んぶ!!! 捨てて来ちゃった☆ アルバムも手紙もお友だちも★ 何から何まで全部! ぜ~~~~~~んぶ!!!
大事なものなんて言う邪魔なものは何一つ無いので~~~す♪
自分の命すら捨てるのですから☆
住所とか電話とかも正直どうでもいいんです! 身分証もいらないのですが・・・・・・携帯・・・・・・これが少し必要で・・・・・・また何処かに行くのですが、携帯がないと・・・・・・電話がないと何も出来ないのですよ!
じゃあプリケーでいっか~・・・・・・って、そうだよね☆ プリケーでも身分証が・・・・・・で・す・よ・ね~~~★
暗くなってきた道を穴ぐらへ。何の進展もないままに。
(土)(日)を挟むのでお役所関係はお休みです。
またまた近所の神社でぼ~~~っと過ごすダメ人間。
穴ぐらお隣のチンピラ夫婦のお姉さん。むっちりボディの胸に薔薇と蛇の彫り物がセクシーです☆
そのお姉さんが近所を散歩がてら案内してくれました。飲み屋街を彷徨き、喫茶店でお茶をご馳走になりました。
次の日も私の部屋のドアを叩いてお誘いです!
「餅好き? 餅拾いに行こう! 」
なかなか強引なお姉さん☆ いい人ですが・・・・・・都内では考えられない程のフレンドリーさにわたくし、少々ビックリです!
近所の神社で餅撒き? があるそうで、何でもいいから袋を持っておいでと・・・・・・・お姉さんに連れられ神社にて餅撒きです。