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自殺旅行

第2章 自殺旅行

マージーで!
しつこいっつーの!!!!!!

紛れもなく!嘘でもなく!一切の迷いもなく!自分で!自分の腕力のみで!
一気に!絞めたんだよ!!!

まったく!なんなのコイツら!
刑事の目がムカつく!
全てを疑ってかかる・・・・・・のも刑事の仕事だろうけど!
始めから疑っている相手に真面目に話そうとは思いません!!!
わたくし、自分の性格が歪んでいるのは自覚しておりますので、徹底的に嘘を突き通す事に罪悪感の欠片もございません!!!!!!

この刑事ではないけれど、過去に二度ほどストーカーがマジウザイ・・・・・・と相談したことあったけど、なんの役にもたたなかったくせに、こういう時だけ目を爛々と輝かせているのもまた・・・・・・ムカつく!!!!!!!!!

あと、なんでため口?敬語使えないのかしら?

「 ・・・・・・誰かに殴られた・・・・・・とかは? 」
この野郎本当!マジしつこい!!!まだ、聞くか?!
「 ないです。誰にも何もされてません。・・・・・・誰もいません。私一人です。自分で絞めました。自殺です。 」
「 ・・・・・・本当に? 鼻血が・・・・・・あと
口からも出血痕があるんだけど? 」
「 ふ~ん。でも自分で絞めました 」
「 ・・・・・・。そうか。じゃあ、東京からここに?・・・・・・死のうと思って? 」
「 そうです 」

ホテルの顧客名簿はもちろん調査済みか。
住所が偽なのも電話番号が偽なのもバレているだろうが、どうでもいい。
身分証も何もかも処分済みだから私が言わない限り本当の事は分からないハズ!

もちろん!嘘を突き通します!

刑事の目が!表情が!ムカつく!!!
微笑というか、ほくそ笑んでいるというか・・・・・・ああーーーーーー!
もう!マジ!ムカつく!!!

ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
早く死にたい!!!!!!!!!

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