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自殺旅行

第2章 自殺旅行

やはり住所も電話番号もでたらめだとバレているようだが!本当の事はぜぇ
ぇぇーーーーーーーっっっっっっったい!教えてやるもんか!!!

「 あなた本当に『仮名』さん? 」
「そうです」
「・・・・・・違うんじゃないかな?・・・・・
本当は? 」
「 仮名です 」
「 ・・・・・・じゃあ、住所は? 」
「 ホテルの名簿に書いてある通りです 」
「 ・・・・・・ここ・・・・・・違うでしょ? 」
「 書いてある通りです 」
「 ・・・・・・じゃあ、電話番号は? 」
「 書いてある通りです 」
「 名前・・・・・・ 」
「 仮名です 」
「 ・・・・・・・・・・・・」

この無駄な押し問答をいつまで繰り返すのか・・・・・・。

いくら聞かれても言い張ります!
自殺志願者舐めんなよ?!
偽証罪?
それがどうした!上等じゃねーか!かかってこいや!

『 死ぬ気になれば~ 』なんてよく言うじゃない?
こちとら上部だけの言葉じゃねーんだよ!
本物の!本気の!『 死ぬ気 』見せてやるよ!!!

別の刑事が持ってきたのは私の携帯電話。

「 これ、ロックかかってんだよね~・・・・・・。暗証番号・・・・・・教えて欲しいな~~~ 」
かかってんじゃねーよ、かけてんだよ。

で、私の返事はもちろん。

「 イヤです 」
「 どうして?ちょっと中、見たいんだよね~ 」
「 イヤです 」
「・・・・・・なんで?悪いようにはしないよ? 」
「 イヤです 」
「 本当、ちょっとだけ中をみてみたいだけなんだけどな~~~・・・・・・ 」
「 イヤです 」
「 イヤじゃなくて・・・・・・ちょっとだよ?」
「 イヤです 」

イヤじゃボケーーーーーー!!!
誰がテメーなんかに教えてやるもんかーーー!!!
しつこいんだよ!
帰れ!帰れ!一昨日来やがれ!!!

最後の最後まで嘘を突き通しました。
ため息ついた刑事さん達。

お疲れさまでした★

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