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自殺旅行

第2章 自殺旅行

「れい~れな~れいな~こっちおいで~~~。ちゃーちゃんとこおいで~~~・・・・・・。おいで~寝るよ~」

えっ? えっ? えっ? えっ? なに? なに? 何なの??? 突然の声に意味不明の言葉。

「おいで~~寝るよ~~~・・・・・・おいで~れな~れな~れいな~・・・・・・」

まただ。本当になに? 何なの? 対処の仕方が分からずにいると今度は左隣から男性の声が・・・・・・歌声が聞こえてきた。所々歌詞が解らず「んふふ~♪」とか「ルララ~♪」とかになっているが、どうやら『嵐』の曲のようだ。

えっ? えっ? えっ? えっ? えっ? なに? なに? 何なのここ? 混乱していると右のもっと向こうからだろうか、

「死にたい! 死にたい! 死にたい! 死にたーーーーーい!!!」

叫び声が響いた。そうして私は気付き始めた。もしかして・・・・・・ひょっとして・・・・・・ここは、牢屋ではなく・・・・・・。

誰かが誰かを呼んでいる。

「おいで~~ちゃーちゃんとこおいで~~~寝るよ~・・・・・・」

恥ずかしげもなく歌声が響く。

「ひゃ~くね~んさ~きも~~~君を~んふふ~・・・・・・」

そして悲鳴のような叫び声。

「死にたい! 死にたい! 死にたい! 死にたいーーーーーーーー!!!」

ここは・・・・・・。



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