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自殺旅行

第3章 独房生活

身体・・・・・・痛いな・・・・・・首、マジ!超いてーーーーー! 動くの大変だろうな~~~でも、死に場所・・・・・・探したいな~・・・・・・。良いとこあるといいな~♪

・・・・・ここどこ?! あ~~もう! 地理分かんねーーー!! あの城跡は遠いのかな? ・・・・・・ああ・・・・・・遠いんだろうな・・・・・・タクシー、長かったもんな・・・・・・。

そうだ。生理だった・・・・・・トイレ行こう・・・・・・。生理用品は・・・・・・。

鉄格子の向こうにちょこんと巾着が置いてあった。鉄格子の間に手を入れてみた。入った。巾着を独房内に引きずり込んで必要な物だけ取りだし、巾着を元のところに戻した。

わざとかな? 私が自由に取れるようにしてくれたんだろうか? それともたまたまかな?









・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!!!!!!
ぎゃーーーーーーーーー!!!!!!
ムリムリムリムリムリムリ!!!!!

足!!! 膝!!! すっっっっっっごい勢いでガクガクガクガクガクガク!!! って! ブルブルブルブルブルブルブルブルって! なるんだけど?!

なに? なに? なに? なに? なに? どうした私の身体?!?!?! 必死で立ち上がったものの・・・・・・マットの上にくず折れる身体。凄い痙攣。酷い痙攣。首から下を駆け回る鈍痛。

・・・・・・まさか、このままじゃない・・・・・・よね? 私の身体・・・・・・ちゃんと普通に動けるようになる・・・・・・よね?

『後遺症』脳裏に浮かんだのはその言葉。

ネットで見た。自殺未遂で何よりも一番恐ろしいのは『後遺症』だ。

半身不随。半身麻痺。はもちろんの事、全身不随。全身麻痺。なんて・・・・・・自殺すら出来ない身体になることだけは何としても避けなければならない!!!

そんなことを考えながらも、少し安心したのはくず折れたと言えども一瞬だけでも立ち上がれたという事実。手足の感覚もある。痛みも感じるのはいいことだ。

少々痙攣が激しすぎるようだけど・・・・・・うん! 大丈夫! 私はまだ動ける! まだ逝ける! まだ死ねる!

ネガティブ方向にだがポジティブ・シンキング~~~~~♪


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