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自殺旅行

第3章 独房生活

そのあとも私はただただ女性の意味不明な大きな独り言と男性の歌を聞いていた。

私はいつここから出られるんだろうか?

「看護師さーーーん! 看護師さーーーーーん!」

突然歌を止めて男性が叫ぶように呼び始めた。が、看護師は来ない。

「・・・・・・看護師さーーーーーーん! 看護師さーーーーーーーーん!! ・・・・・・おおーーーーーーーーーい!!!」

声が裏返る程になおも叫ぶ。そしてペタペタと足音がしたと思った瞬間、ドガーーーーーン!!! ガゴーーーーーーーン!!!!!!と鉄の扉を思いっきり蹴る音が・・・・・・これがマジで超うるさい!

「おおーーーーーーーーーい!!!」

ガーーーーーン!!! ガンッ! ガンッ!!!

叫ぶ。蹴る。看護師が小走りで来た。

「トイレ流して」

男性がそう言うと扉を開ける音がした後、水が流れる音が聞こえた。

後で知ったのだが、トイレの水は部屋の外にあるスイッチを押さないと流れない仕組みになっている。なのでいちいち看護師を呼ばないといけない上に、ちゃんと『トイレ』を流すためなのかを確認されるため用を足したかどうかを看護師に見られると言う屈辱的なプレイが・・・・・・。

35歳。健常者。SMの『女王様』歴ありのわたくしには耐え難いのですが?!

ムリムリムリムリムリ・・・・・・このシステムのせいなのか、訳が分からない現状のせいなのか、あり得ないほどのストレスのせいなのかは分からないが、初めての『便秘』になりました★

とは言え、尿・・・・・・SM用語(風俗用語かな?)の『聖水』は出る。水分を取ってなくても出る。

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