自殺旅行
第3章 独房生活
私は膝を抱え、前髪を垂らし、その垂らした前髪の隙間から小動物・・・・・・ヒョロ助(♂)を見ていた。
「こんにちは~・・・・・・初めまして。あなたの主治医の○○です」
は??? シュジイ? しゅじい? ・・・・・・主治医? ・・・・・・主治医?!
わあ~私、主治医って初めて★
って! 違う! いや、違わないけれど! 初めての主治医が『精神科医』って! 私健常者なのに~~~!!! ただでさえ、キチガイ病院にぶち込まれたってだけでも頭痛くなりそうなのに~~~~~!!!
・・・・・・泣きたくなりました。
なんなのコイツ?! わざわざ前髪で隠している人の顔を覗き込んで! 気に入らないわ! 帰んな坊や! GetOutよ!
黙り込む私。同じく黙るヒョロ助。きっと私の目や表情とかを見て心理を探ろうとしているのだろう。
なんとか私の前髪の隙間から顔を見ようとしている。その感じがまた『小動物』っぽい。
ヒョロ助の話す言葉は楽に聞き取れるのは助かる。看護師はなかなかになまりがキツくて聞き取れないことも多かったから。
初対面初日はほとんど何も話さず終わったような気がする。
この日を境に『負け確定☆』のヒョロ助との根比べが始まった。
そしてまさか・・・・・・まさか、この! わたくしが!!! キイィーーーーーー!!! ムカつく!!!!!!!!!!
昼食も夕食も今までとあまり変わらず、い~らな~い♪ って感じだったので、明日から流動食を通り越して液体になるそうです★ お休みなさい。