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自殺旅行

第3章 独房生活

『あなたの状態が、下記に該当するため、これから隔離をします。 午後21時0分』

え~~~~~? なんだろう? 書類には『ア』『イ』『ウ』『エ』『オ』『カ』の6つの項目があり、私は『イ』にしるしが付けられている。

『イ 自殺企図又は自称行為が切迫している状態』

・・・・・・・・あっちゃ~~~★ そう見えたか~~~。見えたのか~~~。自殺って・・・・・・ふふ、おっかしい~♪ 私まだ自殺してないのに☆

ちょ~~~っと意識飛ばす練習しただけなのにぃ。も~、みんなTHE★ 早とちり! さぁ! 早くここから私をお出し!!!

私は自殺未遂者ではなく! ただの練習成功者よ!!!

『移送に際してのお知らせ ○○保健所長』と『措置入院決定のお知らせ ○○県知事 ○○○○』の書類もあるけど・・・・・・県知事? ・・・・・・知らね♪ 勿論会った事もないし、この先会うこともないし。しかもこの書類・・・・・・無効ですよ? 私が言うのもなんですが、これ偽名ですから~。私の本名じゃありませんから~~~。

液体の昼食を無視する私に困る看護師。








また来たぞ!

昼過ぎヒョロ助が部屋の中に・・・・・・。

「こんにちは。・・・・・・え~と・・・・・・ご飯、食べてくださいね?」

「・・・・・・・・・・・・・・」

私の顔を覗き込む小動物。

「・・・・・・寝れてますか?」

頷く私。

「そう。それは、よかった・・・・・・」

「・・・・・・・・」

ぎこちない会話。いや、会話にもなっていないか。私は別に話す事など何も無いのだから。

それに私、人見知り激しいのよね~~~・・・・・・てへ★


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