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自殺旅行

第3章 独房生活



「土日は当直じゃなかったらわたしはお休みなので、次は・・・・・・月曜かな・・・・・・」

そう言ってヒョロ助は出ていった。

私が『仮名』ではないと・・・・・・偽名だとどこから情報が・・・・・・警察だろうな。

ああ! もうっ! 本当になんなんだ!

頼むよ~・・・・・・。『身元不明の無縁仏』になりたいんだよ~~~!!!

あぁ・・・・・・そうだった・・・・・・。指紋・・・・・・両手、十本全部採られたんだった・・・・・・。

身元不明に・・・・・・なりたい・・・・・・のに・・・・・・。

ガッデム! 警察!

ガッデーーーーーーーーーーム!!!





八日目


暇だ。今更だが、暇だ。

なにもない部屋。紙もペンもダメ。本もダメ。ただただぼーーーーっとするか寝るか・・・・・・。

健常者なのに頭・・・・・・おかしくなりそう。暇って・・・・・・暇ってなによ?!わたくし暇している暇はないんですけどーーーーーーーー!!!




静かだ・・・・・・。

違う。静かだった。

彼女が来るまでは。





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