自殺旅行
第3章 独房生活
「うあああぁぁぁぁぁああぁぁああぁぁぁぁぁああああぁぁぁーーーーーー!!!!!!」
扉側の廊下で女性のけたたましい叫び声が響き渡る。看護師たちのなだめるような声も所々聞こえる。
「ウわあああああぁぁぁぁぁぁぁぁああああああぁぁぁぁああ!!! イヤだぁぁぁぁぁぁーーーーー!!!イヤだーーーーーーーー!!! 離せ! 離せぇぇぇええぇぇぇーーーーー!!!!!!」
「大丈夫。大丈夫だから・・・・・・とりあえずここで、休んでください・・・・・・ね?」
「イヤだあぁぁぁぁあああああーーーーーー!!!」
複数の看護師に連れられて来た女性『K』。轟音のような喚き声。よく喉が枯れないなあと、感心すらしてしまうほどだ。
とりあえず、とにかく、非常に! ウルサイ!!!
まさに『アレ』な人! これこそが『アレ』! 凄いぞ『アレ』!!!
叫ぶ! 叫ぶ! 叫ぶ! 叫ぶ! 叫ぶ! 叫ぶ! 叫ぶ! 叫ぶ! 叫ぶ! 叫ぶ!
暴れる! 暴れる! 暴れる! 暴れる! 暴れる! 暴れる! 暴れる! 暴れる!
「出せーーーーーーー!!! 出せぇぇぇええぇぇぇーーーーー!!! うおーーー! うおーーー! うおーーー! うおおおぉぉぉぉぉおおおーーーーー!!!」
ドガーーーンッ! ゴンッ! ゴガンッ! ゴンッ! ガンッ! ガンッ!!! ゴッガーーーーーンッッ!
鉄の扉を蹴る! 蹴る! 蹴る! 蹴る!
凄い・・・・・・なんたるアクティブさ・・・・・・。元気いっぱい過ぎるだろ! とにかくずーーーーーっ・・・・・・と叫び暴れるのだ。
「うるさくてごめんな~~~」
鉄格子の向こうを通る看護師が私に謝りながら『K』の部屋へと足早に通り過ぎる。