自殺旅行
第3章 独房生活
切れないな~。この程度じゃ切れないか・・・・・・。一度くらい怒らせてみたいものだ。この、こ憎らしい小動物を。
彼の怒りスイッチはどこだ? なんだ?
「いいじゃないですか・・・・・・一度『生活保護』受けてみましょうよ? ・・・・・・ねえ? ・・・・・・顔・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・いいんですか? わたし行きますよ? もう行っちゃいますよ~?」
「・・・・・・・・」
「分かりました。・・・・・・また明日来ますね?」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・顔・・・・・・見せてくださいよ~~~・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・じゃあ・・・・・・また明日・・・・・・」
「・・・・・・・・」
大人げないな~。私三十五歳なのにな・・・・・・。ダメだな~、本当に私・・・・・・ダメ人間だぁ・・・・・・。
就寝時間。
さ~て・・・・・・。今日こそ! 昨日のリベンジです! おっ! いいぞ~・・・・・・今日も寒いぞ~♪
今日は『お布団でぬっくぬく♪』なんて、しないからな! バカでダメダメな三十五歳。熟女。頑張ります!!!
鉄格子に背中を預け、膝を抱えて座り込むこと小一時間。巡回の看護師に、
「どうしました? 眠れませんか? ・・・・・・風邪引きますよ? 布団に入ってくださいね?」
そう言われても入らないぞ~! 負けないぞ~!
・・・・・・・・・・・・・・ブオーーー・・・・・・。
???????????? なんの音かしら??? 上の方から音がするわ~・・・・・・。
??????????????? 何かしら? なんだか・・・・・ぽかぽかする~~~☆ 何かしら? どうしたことかしら~・・・・・・暖かい・・・・・・なんだか背中が・・・・・・暖かいWa~~~~~☆
っておい!!! これ・・・・・・暖房じゃねぇか! 暖房入れられたーーー!!!
ちっくしょうーーーーーー!!!
・・・・・・・・・・・・・あったか~~~い☆