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自殺旅行

第3章 独房生活


「じゃあ・・・・・・○○○○さんで、いいんですね?」
「~~~~~~~~~~・・・・・・は・・・・・・い」

うぁぁぁぁあああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!

・・・・・・・・・・・・・完全なる敗北。

「分かりました! じゃあ申請の手続きをします! ・・・・・・もう少しだけここで待っててくださいね?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい」

「あははは・・・・・・そんなに睨まないでくださいよ~~」

「・・・・・・・睨んでません」

情けなさMAX!!! 自分にムカつきMAX!!!

優しさがあるなら殺してくれませんか?

隠すことなく嬉しそうに、愉しそうに高笑いを響かせてヒョロ助は出ていった。

左隣に『UM』という女性が入居です。

この日から私は看護師に本名で呼ばれることになったのだが、ここに書くわけにはいきませんので『仮名』のまま書かせていただきます。









十八日目


お隣の『UM』もずーーーーーーーー・・・・・・っと一人で喋り続けている。『アレ』な方々、特に女性は独り言が多いのだろうか? それとも、たまたまだろうか?

「助けてください! 助けてください! 誰か! 誰か助けてください!! 私の名前はUMです!」

彼女もまた凄い。うるさいのはうるさいのだが『K』の音量がハンパなかったためか、全然大丈夫☆ これはもうある意味『K』に感謝か?!

『UM』は別の意味で凄い。彼女は自らのフルネームはもちろん、父親、母親、兄弟、親戚にいたるまでフルネームで言うのだ。そして住所、電話番号、はては貯金額を一桁台まで全てを大声で暴露する。


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