自殺旅行
第3章 独房生活
就寝前のお薬の時間です。私は一つもないのですが・・・・・・。
「それはなんの薬だ?! ・・・・・・そんなもん飲まんぞ!!!!!!」
「飲んでもらわないと困ります」
「飲まん! 飲まんぞ!!! 出ていけ!!!!!!!!!」
『Mじいさん』の怒鳴り声が響き渡る。昨日は飲んでいたのに今日は・・・・・・。『Mじいさん』と看護師の攻防が始まった。
「出ていきません。飲んでくれるまでここにいます」
「生意気な~~~・・・・・・!!!!!! 出ていけーーー!!!」
「はい。お薬飲んで頂いたら、出ていきます。飲んでください」
「いらん! いらーーーん!!! 飲まん!!! 飲まんぞーーーーー!!!」
「じゃあお注射になりますが、それで宜しいでしょうか?」
「なに?! 注射?! いやじゃーーーーー!!! 出ていけーーー!!!!!!」
「お薬かお注射のどちらかです」
「どっちもいらん!! いいから! 出ていけーーーーーーーー!!!」
「それは困ります。ちゃんと先生から処方されているので、どちらか選んでいただきます」
「どっちもいらん言うとるじゃろうがーーー!!! 出ていけ! 出ていけーーーーーーーー!!!!!!」
どのくらい続いたかしら? かなりの時間をかけ、数人の看護師の説得によりようやく納得したようで『Mじいさん』は薬を飲んだみたいだ。
そして・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「それはなんのお薬ですか? ・・・・・・いりません!!」
「・・・・・・飲んでもらわないと困ります」
デジャヴですか~~~? 『UM』の所でも全く同じ展開に!!!