
恋は甘い香りと共に
第2章 天気、あらし。
はい来たー。
「どういうことって...」
私が話し始めた途端、クラスの中の空気が一瞬止まった気がした。
周りを伺ってみるとほとんどの女子がこちらをちら見している。
まあ、そりゃあ気になりますよね。
「なんでもないよ。昨日お店にあの人達が来て、それで知り合っただけ」
なるべく感情がこもらないようにサラッと流す。
「知り合っただけって...それだけで朝あんな叫ばれるようになったの?」
あー....
それについては私も良くわかんないけど。
「ケーキがよっぽど美味しかったんだって。その感想だよ」
